前記事では、PowerPointのスライドサイズを選ぶポイントをご紹介しました。
今回も引き続き、スライドサイズをテーマに取り上げます。
PowerPointを使うと簡単にデザイン制作ができるので、プレゼン資料だけでなくチラシなどを自作している方もいらっしゃると思います。
このときに、スライドサイズを「A4サイズ」に設定しても、印刷用のA4サイズ(29.7×21.0cm)にならないことをご存知ですか?
しかも、「27.517×19.05cm」という、なんとも中途半端なサイズです。
印刷用のA4サイズと縦横の比率は近いので、制作は違和感なくできてしまいます。
しかし、実際のサイズで印刷すると不自然な余白ができてしまいますし、
用紙に合わせて印刷すると拡大されるので、制作時のイメージと変わってしまう可能性があります。
そうしたトラブルを避けるためにも、初めから印刷用のサイズで制作するのが望ましいといえます。
そこで今回は、スライドサイズの設定方法や、制作の際の注意点をお伝えします。
スライドサイズの設定方法
設定方法は簡単です。タブの「デザイン」から「スライドのサイズ>ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択します。
ここで「スライドのサイズ指定」で「A4」を選択すると、先ほどのサイズになってしまうので…
「ユーザー設定」を選択し、A4のサイズ(29.7×21.0cm)を入力します。
これで印刷用のA4サイズに設定できました。
*PowerPoint2016の画面で説明しました。
*今回はA4サイズを例に操作説明しましたが、
・A3(29.7cm×42.0cm)
・B4(25.7cm×36.4cm)
・B5(18.2cm×25.7cm)
でも同様の手順で設定可能です。
PowerPointの余白について
プレゼンツールであるPowerPointには、WordやExcelと異なり余白の概念がありません。
そのまま印刷会社などにデータ入稿する場合、上下左右に適度な余白がないと、圧迫感を与える紙面になってしまいます。
目安として1cm程度の余白を作ると、ゆとりある紙面になります。
余白の設定には、「ガイド」が便利です。
「ガイド」とは、スライド上に表示させる目安線のことです。
設定方法はいくつかありますが、簡単な方法をご紹介します。
◆ガイドの設定方法
タブの「表示」から「ガイド」にチェックを入れます。
中央に十字のガイドが表示されました。
次に、余白目安用のガイドを作ります。
この十字ガイドにカーソルを合わせ、「ctrl」を押しながら、左クリックし、移動します。
ガイドがコピーされ、左端に配置できました。
数値が表示されるので、調整してガイド位置を決めます。
「alt」を押しながら調整すると、細かく調整することができます。
なぜこの数値?
そもそも、この「27.517×19.05cm」という数値はどこからきたのでしょうか?
結論からいうと、明確な根拠はわかりませんでした。
ただ、マイクロソフトのHPから、高さの「19.05cm」は他のスライドサイズと揃えられていることがわかりました。
幅「27.517cm」の根拠は、結局わかりませんでした。
高さに合わせてA4に近いサイズに設定したのでしょうか。
(ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントください !)
さいごに
2回にわたって、スライドサイズをテーマにお伝えしました。
誰でもデザインできてしまうからこそ、サイズや余白といった体裁にも気を配ることで、制作物としての品質を高めることができるのではないかと思います。
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