今回は、視覚的にわかりやすいレイアウトについてご紹介します。
Before・Afterのレイアウトを比較しながら、どんなわかりにくい原因があり、それをどのように改善すればいいのか?具体的に解説します。
まず、Before・After 2つのレイアウトをご覧ください。
こちらの資料は、ワクチンの効果の実証可否について、3つの予防効果と集団免疫効果の側面から解説しています。
どちらが見やすくわかりやすいと感じましたか?
Afterの方が表になっているので見やすく、「×・〇・△」があることで視覚的にもわかりやすい印象を受けたのではないでしょうか。
では、具体的にBeforeの資料を検証してみます。
Beforeのわかりにくい原因は3つあります。
① 集団免疫効果だけ配置が異なる → 4つの効果を比較しにくい、視線の流れが上3つと異なるので読みにくい
② 集団免疫効果だけ色が異なる → 意図がわかりにくい
③ 実証の可否について、文字だけなので内容が伝わりにくい
上記のわかりにくい原因を踏まえて、Afterのレイアウトの改善ポイントは4つあります。
① 4つの効果を表にして、各項目の内容を比較しやすく
② 実証の可否について、「×・〇・△」を入れる → 視覚的にわかりやすく
③ 効果を大きく2つにグループ化 → 非接種者にも波及する効果を区別してわかりやすく
④ 効果・実証の可否・解説などの説明を横に配置 → 視線の流れを同様にして読みやすくし、読み手の負担を軽減
いかがでしたか?
資料を作成するときには、“何を伝えたいのか”を明確にすることが大切です。
今回の場合は、① ワクチンにはどのような効果があるのか ② 効果の実証はできるのか、という情報が伝わるレイアウトにしました。
表や「×・〇・△」を使うことで、4つの効果を比較でき、視覚的にわかりやすくなったと思います。
“伝えたい内容を明確にしてレイアウトを作ってみたけど、なんとなくわからない…”となった場合は、自分が読み手の立場になって資料を読んでみたり、自分以外の人にチェックしてもらったりすることがおすすめです。
どこがわかりにくいのか具体的に書き出して分析することで、改善が必要な部分が見つかります。
今回も改善レイアウトを作成する上で、“この資料は何を一番伝えたいのか?” “どんなわかりにくい原因があるのか?”といったことを考えて作成しました。
伝えたい内容やわかりにくい原因を明確にすることにより、見やすくわかりやすい資料につながるので、ぜひ意識してみてください。