ピクトグラム・アイコンと“わかりやすさ”の関係性とは?

ピクトグラム・アイコンと“わかりやすさ”の関係性とは?

2021年8月24日

みなさん、日常生活でピクトグラムやアイコンを目にすることがあると思います。

オリンピック開会式では、ピクトグラムの演出が大きな話題となりましたね!

今回は、ピクトグラムやアイコンが情報をわかりやすく伝えることとどのような関係性があるのか解説します。

1.ピクトグラムとアイコンについて

ピクトグラムとは、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号の一つで、色は2色で示されることが多いです。

鉄道・駅・空港などの公共機関で使用されていて、非常口、トイレ、エレベーターマークなどがあります。

みなさんも日常生活で目にすることがあるのではないでしょうか。

ピクトグラムは必要な情報をひと目で理解することができるため、便利なコミュニケーションデザインであることがわかります。

ピクトグラムとよく似たものにアイコンがありますが、ピクトグラムと比べると言葉の補足や事前知識が必要なものもあります。

例えばZoomのアイコンは、それがオンラインミーティングツールだと知っていなければわからない方もいるでしょう。

アイコンは簡単な絵柄で表現していますが、情報を伝えるという点では十分でない場合があります。

また、アイコンは2色とは限らずカラフルなものも多いのが特徴です。

2.ピクトグラムの歴史

現在私たちが目にしている「ピクトグラム」が世の中に広まったきっかけは、1964年に開催された東京オリンピックです。

当時の日本は、公共施設の案内表示がほとんど日本語のみで、多言語の案内などはありませんでした。

東京オリンピックに海外の方がたくさん来ることが予想されていましたが、英語を話せる日本人は今より少なかったと言われています。

そこで、「誰が見てもわかるマークを作ろう」と第一線で活躍するデザイナーたちが、オリンピック競技種目や食堂など約40種類のピクトグラムを制作したそうです。

デザイナーたちが「社会に還元すべき」と著作権を持たなかったため、オリンピック以降も多くの施設で案内表示として採用され、東京オリンピックをきっかけに世界中に発信されました。

3.ピクトグラムのメリット・デメリット

〈メリット〉

ひと目で意味がわかる

色によって何を訴えたいのか、直観的に判断することができる

(例)赤…注意・警告を促す

シンプルな絵柄が多く、多少距離が離れていても判断できる

日本語がわからない人でも意味が通じる

〈デメリット〉

正確に伝わらないことがある

文化、風習に依存することがある

4.ピクトグラム・アイコンの活用例

視覚効果の高いピクトグラムやアイコンがあれば、読み手の注意を引くことができ、ひと目で意味がわかるため読み手の負担を軽減することができます。

では、文章のみとピクトグラムやアイコンを加えたものを比較して、わかりやすさにどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。

【例1】

 ①文章のみ                ②ピクトグラムあり

【例2】

 ① 文章のみ

 ② ①の情報を整理

 ③ アイコンあり

どうでしょうか?

ピクトグラムやアイコンがあった方がわかりやすかったと思います。

このように読んで理解しようとしなくても、ピクトグラムやアイコンを使うことで直感的に理解しやすくなります。

5.おすすめアイコンサイト

ここでおすすめのアイコンサイト(無料)をご紹介します。

ダウンロード方法など詳細はHPをご覧ください。

アイコンがあることで資料のデザイン性も高まるので、ぜひ活用してみてください。

① ヒューマンピクトグラム2.0

human pictogram 2.0 (無料人物 ピクトグラム素材 2.0)

人間ピクトグラム素材のギャラリー
pictogram2.com

人をモチーフとした様々なピクトグラムがあります。

 

② ICOOON MONO

シンプルなアイコンがそろっています。

表示されているのはモノクロですが、自分の好きなカラーに変更することができます。

 

今回は以上となります。

ありがとうございました!

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