文字の見やすさ・読みやすさ・わかりやすさを決める視認性・可読性・判読性について

文字の見やすさ・読みやすさ・わかりやすさを決める視認性・可読性・判読性について

2021年10月28日
レポート

みなさん、視認性・可読性・判読性についてご存じでしょうか?

「ことばは聞いたことがあるけど、具体的な違いはよくわからない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は視認性・可読性・判読性について解説します。

1. 文字の見やすさ・読みやすさ・わかりやすさを決める3つの要素

私たちは普段、文字を読むことでさまざまな情報を得ています。

この文字の見やすさ・読みやすさ・わかりやすさを表す用語が視認性・可読性・判読性です。

見やすく読みやすいものは頭にすっと情報が入ってきますが、見にくかったり読みにくかったりするものは何度も確認することがありますよね。

視認性・可読性・判読性が高い文字は、読み手にわかりやすく情報を伝えることができます。

2. 視認性とは

「視認性」とは、目で見たときの認識(確認)のしやすさを意味しています。

ぱっと見た瞬間に、見やすく認識しやすければ視認性が高いと言えます。

視認性は明度に大きく影響し、明度差が大きいほど見やすく、小さいほど見にくくなります。

視認性は、文字や文章だけではなく目に見えるもの全てに使う言葉で、道路標識は視認性の高い配色でデザインされています。

3. 可読性とは

「可読性」とは、文字や文章の読みやすさを意味しています。

フォントの大きさや太さ・行間・余白などが関係します。

フォントの太さを調整して文字がつぶれないようにしたり、適切な行間・余白をつくったりすることで読みやすくなります。

4. 判読性とは

「判読性」とは、文章の理解のしやすさを意味しています。

作り手は内容についてよく理解していても、読み手は初めて知る内容の可能性があります。

読み手のことを考え、内容をよく知らない方にわかりやすく伝えるためにはどのように表現したらいいのか意識することが大切です。

今回は以上となります。

視認性・可読性・判読性が高いと読み手に情報が伝わりやすくなります。

見やすさを重視するなら視認性を高くする、読みやすさを重視するなら可読性を高くするなど、用途に応じて使い分けることが大切です。

せっかく資料やパンフレットを作成したのに、「何だか文字が見にくい…」「文章がわかりにくい…」といった理由で伝わらないのはもったいないですよね。

読み手にストレスなく情報を届けるために、「視認性・可読性・判読性」をぜひ意識してみてください。