A:電話番号・生年月日を入力しないと、登録できません。
B:電話番号・生年月日を入力すると、登録できます。
みなさんはどちらの文章の方が理解しやすかったでしょうか?
Bの方がスムーズに理解できたのではないでしょうか。
新しい商品やサービスを使うとき、事前に説明文を読むことがありますよね。
ただ、一度読んだだけでは意味がよくわからなかった、という方も多いと思います。
もしかしたら、それは否定表現が多用されていたのかもしれません。
今回は、否定表現について解説します。
二重否定とは
ひとつの文章の中で、否定表現を2回用いるのが「二重否定」です。
二重否定は「否定×否定」となり、結果的には肯定を意味します。

二重否定のデメリット
・回りくどく、わかりにくい
・誤解を与えてしまう可能性がある
二重否定の文章は、冗長に感じられたり、一見して意味がわかりにくかったりします。
また、結論がわかりにくいため読み手に正しい情報が伝わらず、
誤解を与えてしまう可能性があります。
二重否定のメリット
一方で、二重否定にはメリットもあります。
強い肯定を表現したり、微妙なニュアンスを表現できたりするので、
会話や小説などでは効果的な場合があります。

否定表現の改善方法
読み手がどのように行動すればいいのかスムーズに理解できるように、
なるべく肯定文で表現することをおすすめします。
本来肯定文で表現できる否定文は、読み手が頭の中で意味を否定→肯定に変換させなければなりません。
せっかちの人は、文章を最後まで読まずに、否定文を肯定文だと勘違いしてしまう可能性があります。
読み手がわかりやすい表現で伝えることが大切です。
① 二重否定の場合

② 否定表現が1箇所の場合

否定表現が効果的な場合
これまで否定表現よりも肯定表現を推奨してきましたが、否定表現が効果的な場合もあります。
それは、警告や危険を伝えるときです。
警告や危険で伝えたい内容は、“してはいけない”ことです。
そのため、否定表現の方がダイレクトに意味が伝わります。

いかがでしたか?
否定表現はよく目にする文章ですが、読み手にわかりやすく正確な情報を伝える場合は、
肯定表現にした方がわかりやすくなります。
読み手の立場になり、“この文章はわかりやすいか?”と客観的に考えることが大切ですね。
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