肯定表現と否定表現、わかりやすいのはどっち?

肯定表現と否定表現、わかりやすいのはどっち?

2023年7月31日

A:電話番号・生年月日を入力しないと、登録できません

B:電話番号・生年月日を入力すると、登録できます。

みなさんはどちらの文章の方が理解しやすかったでしょうか?
Bの方がスムーズに理解できたのではないでしょうか。

新しい商品やサービスを使うとき、事前に説明文を読むことがありますよね。
ただ、一度読んだだけでは意味がよくわからなかった、という方も多いと思います。
もしかしたら、それは否定表現が多用されていたのかもしれません。

今回は、否定表現について解説します。

二重否定とは

ひとつの文章の中で、否定表現を2回用いるのが「二重否定」です。
二重否定は「否定×否定」となり、結果的には肯定を意味します。

二重否定のデメリット

・回りくどく、わかりにくい

・誤解を与えてしまう可能性がある

二重否定の文章は、冗長に感じられたり、一見して意味がわかりにくかったりします。
また、結論がわかりにくいため読み手に正しい情報が伝わらず、
誤解を与えてしまう可能性があります。

二重否定のメリット

一方で、二重否定にはメリットもあります。
強い肯定を表現したり、微妙なニュアンスを表現できたりするので、
会話や小説などでは効果的な場合があります。

否定表現の改善方法

読み手がどのように行動すればいいのかスムーズに理解できるように、
なるべく肯定文で表現することをおすすめします。

本来肯定文で表現できる否定文は、読み手が頭の中で意味を否定→肯定に変換させなければなりません。

せっかちの人は、文章を最後まで読まずに、否定文を肯定文だと勘違いしてしまう可能性があります。

読み手がわかりやすい表現で伝えることが大切です。

① 二重否定の場合

  

② 否定表現が1箇所の場合

否定表現が効果的な場合

これまで否定表現よりも肯定表現を推奨してきましたが、否定表現が効果的な場合もあります。

それは、警告や危険を伝えるときです。

警告や危険で伝えたい内容は、“してはいけない”ことです。
そのため、否定表現の方がダイレクトに意味が伝わります。

  

いかがでしたか?

否定表現はよく目にする文章ですが、読み手にわかりやすく正確な情報を伝える場合は、
肯定表現にした方がわかりやすくなります。

読み手の立場になり、“この文章はわかりやすいか?”と客観的に考えることが大切ですね。

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