今回は前回の続き、色の選び方について解説します。
前回記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらの記事からどうぞ!
1. 2色でOK! メインカラーとアクセントカラーについて
資料を作成するとき、いろんな色を使って何だか見にくい…と感じたことはありませんか?
資料を見やすく・わかりやすくするためには、シンプルに2色だけ使えばOKです!
では、その2色であるメインカラー・アクセントカラーをどのように選べばいいのでしょうか?
メインカラーは資料のメインとなる色で一番多く使用します。
アクセントカラーはあくまでもポイントとして使用し、強調させたい部分に使う色です。
メインカラーを決める上で一番簡単な方法は、コーポレートカラーを使用することです。
クライアントのコーポレートカラーの場合は同調の印象を与えることができ、自社のコーポレートカラーの場合はブランドイメージを与えることができます。
その他の選び方としては、色の特徴を活かし、資料のテーマに合った色を使用することです。
前編でもご説明しましたが、なにを伝えたいのか・誰に伝えたいのかを考え、テーマに合った色選びをすることで、より伝わる資料を作成することができます。
こうしてメインカラーを決めたあとは、アクセントカラーです。
アクセントカラーは補色を選ぶことがポイントとなります。
アクセントカラーは強調させたい部分に使う色なので、お互いを引き立てる補色を使うことで、色のバランスも良く見やすい資料を作成することができます。
ここで1つ注意すべきポイントがあります。
それは、原色を避けて色を選ぶことです。
原色は色合いがはっきりしているため、目が疲れたり見にくい印象を与えたりしてしまいます。
原色は明度や彩度を少し落とし色に若干「くすみ」をつけることで、全体的に落ち着いて見やすい資料となります(明度・彩度については2をご参照ください)。
ただ、原色を使用して企業イメージを全面にアピールしたい!明るく元気な雰囲気にしたい!という場合も考えられます。そういった場合は原色をアクセントカラーに使うなど読み手への配慮をしながら、伝えたいメッセージが伝わる資料にしていくことが大切だと思います。
2. 2色以上使いたい場合はどうすればいい?
これまで色選びは2色でOK!とお伝えしましたが、色を増やしてデザイン性のある資料にしたい方もいると思います。
そういった場合は、同系色を使う方法がおすすめです。
「明度」や「彩度」を調整すると、バランスの良い同系色を見つけやすくなります。
明度とは色の明るさの度合いのことをいい、明度を上げると明るくなり、下げると暗くなります。
彩度とは色の鮮やかさの度合いのことをいい、彩度を上げると鮮やかに、下げるとくすんだ色になります。
すでに使用している色と同系色を使うことで、色数が増えた印象を防ぐことができます。 色数が増えて見にくいというデメリットを抑えつつ、色の変化を生み出し、表現の幅が広がります。
今回は以上です!
いろんな色があって迷いがちですが、なにを伝えたいのか・誰に伝えたいのかをしっかり考えることで、自然と選択肢が絞られます。
少しでもお役に立つ情報となれば嬉しいです。
ありがとうございました!