皆さんは、PowerPointやWordなどの資料作成で「游ゴシック」を使ったことはありますか?
游ゴシックは、フトコロ(文字の内側の空間)が小さめで、クラシカルな印象のフォントです。
クセがないので使いやすく、特にすっきりしたデザインにしたいときや、かしこまった内容の資料におすすめです。
(参考)他のフォントとの比較
Windows10からは、システムフォント(デフォルトでインストールされているフォント)として「Yu Gothic UI(游ゴシック UI)」が使われているため、知らず知らずのうちに目にしている方も多いかと思います。
ところでこの游ゴシック、太さの使い分けにコツがあることをご存知ですか?
このコツをおさえることで、資料をより読みやすく・効果的に表現することが可能です。
今回は游ゴシックの使い分けについて解説します。
*游ゴシックは、macOSにも搭載されていますが、Windowsとの互換性はなく、ウエイト(太さ)も異なります。この記事ではWindows搭載の游ゴシックについてお伝えします。
目次
游ゴシックの太さは4種類
Windowsでの游ゴシックの太さは、以下の4種類です。
画面上のフォント一覧では、何も書かれていないものがRegularに相当します。
上のフォント一覧を見て、Bold(太字)がないことにお気づきかと思います。
実はこのBoldが、游ゴシックを使いこなすポイントなのです。
游ゴシックのBoldの表示方法
游ゴシックのBoldは、Regular(標準)を[B]ボタン(または「Ctrl + B」キー)で太字にして表示します。
これは、Regularが標準と太字の切り替えができるよう設定されているためです。
これに対し、LightとMediumは太字に対応していないので、[B]ボタンを押してもあまり変化がありません。
游ゴシックの使い分け
資料作成において、4種類の太さの游ゴシックはどのように使い分ければよいのでしょうか。
① 本文には【Medium】を使う
本文には、程よい太さのMediumが適しています。
Lightはもちろん、Regularも細くてかすれて見えることがあるので、Mediumを使うのがよいでしょう。
② 見出しや本文内の強調には【Bold】を使う
見出しはもちろん、強調にもBoldを使います。
本文内の部分的な強調には、本文はMedium、強調箇所のみRegularにしてから、Boldに変更します。
少し手間はかかりますが、本文と強調箇所の差がはっきりして、効果的に強調することができます。
③【Light】と【Regular】は使わない
①に記載のとおり、LightとRegularは細くて視認性がよくないため、一般的な資料ではあまり使わない方がよいでしょう。
今回は、游ゴシックの使い分けについてお伝えしました。
游ゴシックは色々な資料になじむ素敵なフォントですので、ぜひ使ってみてくださいね。
〈フォントに関する過去の記事はこちら〉